ボールジャグリングでもっとも基本となる投げ方がこの「カスケード」という投げ方です。
この投げ方ができるようになれば、色々な技に応用することができますよ。

練習の仕方は一つのボールからステップバイステップで上達していく方法がおすすめです。
身近にある道具で練習することができるので、興味を持ったらぜひ挑戦してみてください。

はじめのうちは難しくても、練習を続けていればきっとできるようになりますよ。
●どうなってるの?

練習を始める前に、この「カスケード」とはどういう投げ方なのか見てみましょう。

カスケードは日本のお手玉と違い、左右からとも、同じ高さに投げ続けるのが特徴です。

ボールの動く軌跡を見てください。
右手から投げたボールは左手に、左手から投げたボールは右手に、左右対称に同じ動きで投げているのが分かります。

左右のボールが中央で交わる形になっていますね。
これが「カスケード」という投げ方の仕組みです。

それでは実際に練習を始めましょう!



●まずは一つから

「カスケード」の練習の仕方はいくつかありますが、ここではボール一つからはじめ、徐々にボールを増やしていく方法を紹介します。
自分のできるところから徐々にステップアップしていき、ぜひカスケードをマスターしてください。

投げるボールはどんなものでも大丈夫ですが、できるだけ手のひらにすっぽり収まり、少し重いくらいがよいでしょう。
ボールの詳しい説明はこちら♪

それではボールを一つ、右手に持ってください。
ここでは右利きの方を対象に解説しますが、左利きの方は左右逆にして読んでください。

ひじを約90度曲げるようにして、腰あたりで楽な形にしてください。

そこからゆっくりと、ボールを左手に投げ渡します。
この時のボールの高さは、自分の頭よりすこし上を通るようにします。

できましたか? 簡単ですね。

そうしたら、今度は左手にあるボールを同じように右手に投げ渡します。
ポイントは、どちらも同じくらいの高さに投げること。

それでは次のステップへ進みましょう。


●二つのボールで練習

それではボールを右手と左手に一つずつ持ってください。

そこから、まず右手のボールを一つの時と同じように左手に投げ渡します。
次に、はじめに投げたボールが左手に落ちてくる前に、左手のボールを右手に投げ渡します。

この時、ボールはなるべく左右対称に投げるようにします。
日本のお手玉と違い、左右どちらからも、同じ高さに投げるのがポイントですね。
左手からのボールが低くなりがちなので注意してみてください。

できましたか?

何度か連続してできるようになったら、次は左右反対にして練習してみましょう。
はじめに左手のボールを投げ、次に右手という順です。


●三つのボールで練習

二つのボールに慣れたら三つのボールに挑戦してみましょう。

難しさはここでぐぐっと上がります。
はじめのうちはうまくできなくても、繰り返し練習するうちに少しずつ上達しますから、あきらめずに続けてくださいね。

では右手に二つ、左手に一つボールを持ってください。
ここではいきなり続けようとするのではなく、三つのボールを一度ずつ投げ、それをうまく取る練習をします。

はじめに投げるのは二つのボールを持った右手から。
右手からボールを一つ投げ、それが落ちる前に左手のボールを投げる。左手のボールが落ちる前に右手のもう一つのボールを投げる。
これができるよう練習します。

ポイントは左右リズムよく投げること。
左右からとも同じように投げられるようになれば次のステップへ進みましょう!


●三つのボールで練習2 続けてみよう〜

三つキャッチできるようになったらもう一回、投げる回数を増やしてみます。

今まではキャッチしたボールはそのままでした。
今度はそのキャッチしたボールを再び投げ渡します。

今までは「1・2・3」と投げていたところを、「1・2・3・4」とします。
投げる順序は右→左→右→左 となりますね。

簡単そうですが、あまり普段使わない左手が、思った通りに動かないことがほとんどでしょう。
少し練習するくらいではできるようにならないかもしれませんが、続けるうちに少しずつスムーズに投げることができるようになるはずです。

ここまでできるようになってきたら、少しずつ回数を増やしていきます。
10回前後続くようになったら、いくつかのポイントに注意しながら、さらに回数を増やせるようにしてみましょう。


◆いつも同じ回数で落としてしまう
ボールを同じように投げているつもりでも、少しずつ投げる形が崩れてきています。
投げる高さだったりリズムだったり、それらがずれてくるとなかなか長く続けるのは難しいですね。

ポイントは、はじめのうちの、うまく投げられている形をイメージできるようにして、それを一定数続けられるようになること。
10回でいつも落ちてしまう時は、10回まで体のバランスを崩さずに投げるようにするぞ、と意識することで確実にうまくなっていきます。

◆続けているうちに前へ前へ進んでいってしまう・・・
ボールは自分に対して平行に投げるのが基本ですが、続けているうちに体がくずれてきて、ボールが前へ行ってしまうことがよくあります。
そういう状態の時は座って投げるようにしたり、壁の前で練習することで直る場合があります。

立ったまま足を動かさないぞ、と決めてしまうのもよいですね。
大事なのは「自分が思った通りに投げる」ことを常に意識することです。

◆続けているうちにリズムがくるってくる・・・
投げはじめてはじめのうちは「1・2・3・4・5・6・・・」と一定のリズムで投げられていても、途中からリズムがおかしくなっている時があります。
そういった場合、投げるボールの高さや、取ってから投げる速さが左右対称になっているかどうか、普段よりも気をつけて練習してみてください。

●さらに続ける・・・!!
30回以上続くようになると、自然と一番投げやすい形というのが分かってくるはず。
後は50回、70回、100回と、キャッチできる回数を増やしていきましょう。
なるべく同じ状態で、力を必要以上に入れずに投げられるようになってきたら、投げながら歩いてみたり、少し目線をずらしたりすることで、カスケードをさらに安定させることができますよ。
できるだけ体と平行に、きれいな形で投げられることにも気を使ってみてください。

100回以上いつも投げられるようになれば、もうカスケードを覚えたと言ってもよいでしょう!